脳が冴える勉強法
脳が冴える15の習慣がベストセラーになった築山節先生の本。
還暦近くから英語の勉強を始めた先生が、英語の勉強を念頭にわかりやすく書いています。
1 脳が冴えている状態を作る
血流があがると脳は冴える。歩いたりおしゃべりする。
作業興奮を利用する。簡単な片付け、計算問題。ご褒美をえることが大事なので、難しいことはしない。英語なら読み慣れた文章の音読とかがいいのかな。
時間の制約を作る。この問題をあと10分で解くと決める。
身体を動かし→簡単な片付け→簡単な勉強(復習)→今日の課題→今日の復習→終了
脳は目の粗いザルである。どんどん忘れる、でも、本質が残る。
2 欲は押さえるのではなく利用する。
ご褒美は少なくていい。インフレを起こす。
ここを勉強したら好きな曲を1曲だけ聴く!
ストレスの逃避とリラックスは違う。
3 しっかり眠る
成長ホルモンは身体だけではなく脳も休める。夜遅くの勉強は脳を疲れさせる。
4 思い出しやすい記憶を作る
インプットと記憶は違う。本を読んでもなんて書いてあったのかわからないことはよくある。
例を考える(イメージが浮かぶ)、自分の言葉でまとめる。人に教えられるように意識する。
脳の機能をフル活用するには、多面的に使う。
英単語のスペルを見る。耳で発音を聴く。発音して口を動かす、手で書く。
口と手を動かし運動系の神経も動員する。アウトプットは話すも書くも運動系。その単語を使う場面や感情もプラスする。「これは今度のプレゼンで使えるぞ、ジョブズがポーズつけながら言ってたな」
人は本を読むときに、正しく情報をインプットできずに推測してしまう。正しく読むには、書き写しながら読めればいいが時間がかかりすぎる。代わりに音読をする。
脳は電気回路。うまく動かすには同じ部分をたくさん使うこと(反復する)。
最初はA→B→C→Dを考えながら行っている。心臓からの血流はその人によって一定、ということは脳のパワーも一定。反復すると無意識で行える。余ったパワーで他のことができる。(CがC’でも理解できる)基本がしっかりすれば応用も対処できる。基本がしっかりしていないとすべてに脳の力を注ぐ必要がある。基本がしっかりすれば応用部分に力を注げる。
反復の間隔に注意する。1冊全部を繰り返すより1つの単元に集中する。一度勉強を始めたら脳の回路がしっかりするまで継続する。Halさんの言うTOEIC800かな。
基礎がしっかりしたら別の分野に取り組んでみる。この本で勉強をある程度したら、小説を読む。同じ表現や単語に出会う。反復(復習)になっている。つらくない復習。
悪い習慣も脳の回路が出来てしまっている。ご褒美を使っていい習慣に作り替えていく。(悪い習慣もご褒美で出来てしまった。意志だけでは変えられない)
子供の脳と大人の脳を比べて、大人が負けるのは音感だけ。Nativeの発音を身につけるなどは難しい。しかし第2言語として身につけるなら大人の方が有利。
大人の勉強には目標が必要。なぜならば子供と違って大人がほめてくれるご褒美がない。社会的満足(報酬、自信、周囲からの感謝など)が大切。つまり生存可能性を高めること。また目標があれば、範囲が決まる。大人の勉強には範囲がない(英語をしゃべりたいではきりがない)。目標があれば範囲が決まる。TOEIC800点。日常会話。商談ができる。「これだけやればいい」→「ではやろう」
英語のリスニングのためには、自分で発音すること。脳の中で聴くと話すはセット。I need youをアイニージューと発音できれば聴ける。(アイニードユーと発音していたら聴けない)
覚えたい分野の語彙を増やす。脳は認識できない話は聞きたくない。
英語に何かをプラスして、ナンバーワンではなくオンリーワンを目指す。
細切れ時間を使って勉強。移動中は音読もできるし、運動による血流増加、景色の変化で脳が覚醒、さらに時間の制約で脳が活性化。
本当に疲れているときは無理に勉強しない。15分だけ勉強して脳をしっかり休める。
15の習慣に劣らずいい本です。
脳が冴える勉強法
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